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2007年7月の記事

2007.07.25

「大銀座落語祭2007」、7月15日・その2。

そして 7月15日夜の部は博品館劇場で、馬生一門会と鹿芝居。「鹿芝居」とは「噺家芝居(はなしかしばい)」からきている言葉だそうです。つまり、噺家さんたちが芝居(歌舞伎)を演じる、というもの。もちろん、ちゃんと扮装もしますよ。

劇場に着いて、知り合いでもいないかとちょっときょろきょろしていたら、馬生一門の二つ目さん、金原亭馬治さん&馬吉さんとすれ違いました。わーい。ふたりは今回、出演はしないそうですが、お手伝いでしょうか。おそろいじゃないんでしょうが、似たようなテイストの半袖柄シャツ(馬治さん=、馬吉さん=)を着て、ロビーを楽屋のほうに移動していきました。

さて、この日の席は最前列センターブロック、やや上手寄り。下座が下手袖に設置されていたので、ちらちらと見えていました。個人的にはラッキー(笑)。

番組は(ここのみ敬称略)

【第1部】
〔金原亭馬生一門会〕
初音家左橋 「親子酒」
金原亭馬生 「安兵衛狐」
むかし家今松 「夏の医者」
(中入り)
吉原朝馬 「佐野山」
金原亭駒三 「六尺棒」
五街道雲助 「子別れ(下)」
(中入り)
林家正雀 「七段目」
蝶花王馬楽 「寄合酒」

【第2部】
〔吉例 鹿芝居「三人吉三巴白波 一幕」〕
お坊吉三…金原亭馬生
お嬢吉三…林家正雀
おとせ…金原亭世之介
獅子舞…古今亭菊春
和尚吉三…蝶花王馬楽

まずは第1部
開口一番が左橋師匠。豪華ですねえ(笑)。以前聞いたことのあるまくら(福岡での“体にさわりますよ”おじさんとか)から、「親子酒」。いきなりがっつり一杯目を飲み干して、湯飲みに残っていないか確認するところ、真に迫って(笑)ました。

二番手がいきなり馬生師匠で「安兵衛狐」。これは、先日、染二師がここ博品館でやっていた「天神山」と同じ噺の東京版のようです。客席で、いちいち声に出して「この噺は××だ」とか説明しちゃうひとがいてうざかったんですが、そのひとも「天神山」って言ってるし。ちゃうやんっ! ちょこっと下ネタも入りつつ、楽しく。最初は高座返しの市丸くんが太鼓を叩いていたんですが、途中から馬治さんが叩いたりして、その姿が袖からちらちら見えていたので、私のほうが勝手に落ち着かなくなっちゃったりして(笑)。あと、林家彦丸さんとかもいましたよ。

続いていつもすてきな(笑)今松師匠で「夏の医者」。過去2回、別のかた(共に上方の噺家さん)で聞いて抜けていた、前降りの「夏のちしゃは腹にさわる」、今回はばっちり。これがないと、サゲがいまひとつ笑えないですよね。

中入りを挟んで登場は朝馬師匠で「佐野山」。初めて聴く噺です。母親の看病のために白星を出せなくなった力士・佐野山のために、大横綱の谷風が千秋楽の取り組みを画策して…。という人情噺でした。

続いて駒三師匠の「六尺棒」。これも初聴き。…ごめんなさい。かなり眠くてあまり記憶が…。汗。えっと確か、遊び人の息子を懲らしめようとして、息子に向かって「お友達ですか?」と聞いていちいち「…と伝えてくれ」みたいに言う商家の父親が、小ずるい息子に立場逆転されたけど、最後はまた溜飲を下げるというような感じ? 終わって、軽く踊りを。「奴さん」をご披露。拍子木を彦丸さんが打っていました。

そして雲助師匠の 「子別れ(下)」。黒門亭で聴いたのと、少し変えてらっしゃいました。“女やもめに花が咲き〜”がなくなり、熊さんと亀ちゃんの再会は番頭さんと旦那さんの計画によるもの、さらにそれを熊さんも気づいた、という演出になっていました。

そして二度目の中入り。この時、舞台の前っつらに青い布を貼り付けて、舞台と通路をつなぐ階段を設置していたのは、黒衣(くろご)な馬吉さんと彦丸さんでした。その作業が終わったころ、最前列の前の通路の下手側に、はっぴ姿の馬吉さんが出てきて、客席の様子をうかがいつつ。後方に立っているひとがいたらしく、「空いている席にどうぞ」と誘導したところ、実はカメラマンさんだということが判明。笑いが出つつ、全員が席に着いたことを確認して退場。事前に発表されていたプログラムでは、落語は6人で、その後鹿芝居のはずだったんですが、幕?緞帳?が開くとまだ高座があり、めくりが正雀師匠。あら、まだ落語なのね(笑)。

ということで、正雀師匠が芝居噺の「七段目」。さすが、この後の鹿芝居にも出演なさるかた、腕に覚えがある芝居の場面、かなりの迫力でした。このころになると、顔を作った馬生師匠が袖からちらちら見えたりしていました。

落語の最後は、馬楽師匠。軽めに「寄合酒」を。与太郎が手に入れてきた味噌は、すぐに味噌だとわかる演出でした(深夜寄席卒業公演時の柳家喬之助さんのは、かなりはらはらさせられたので、その印象が強くて)

三たびの中入り、そして第2部。
まずは獅子舞の菊春さんが登場、果物を口に入れて皮だけ出したり、会場を盛り上げます。いつまでもやっていると、おとせ役の世之介さんが上手袖から出てきて、「いいかげんにしろ」的なつっこみ。「え、でもまだやりたいの…」とゴネる菊春さん。そんなこんななやりとりがありつつ、馬吉さんも登場して、獅子舞が客席を回り、ご祝儀集め。いやぁ、みなさん太っ腹ですねー。きっと打ち上げは相当豪勢になったことでしょう(笑)。再び舞台に戻ってきて、そろそろ芝居を始めないと、と言ってもなかなか納得しない菊春さん。世之介さんもいいかげん疲れてきて(?)、なぞかけをして退場しようと説得。まだまだゴネる菊春さん。客席からお題を募ったところ「三人吉三」と出て、世之介さんが解いたんですが、答えは忘れちゃいました。菊春さんは無視(笑)。お題を出したひとには、馬生師匠の手ぬぐいが。もう一題、という声で「台風」を出したのですが、「時間がないので…」ということで、解かれないまま「鹿芝居」に突入。ま、しかたないですね。

お芝居は、庚申塚で、お嬢が夜鷹(おとせ)から奪った百両をお坊と取り合い、刀を交えたところで和尚が出てきて仲裁、義兄弟の契りを結ぶという場面でした。社会保険庁やら年金やらが出てきたり、それぞれが腕を切って血を出すところには小ネタで「がまの油」のサゲを出したり、さすが噺家さんですね。まあでも、途中で馬生師匠が台詞がわからなくなってしまってキョドったり、お嬢が足をのせた河原の杭が倒れたり、百両入りの財布が舞台上手にかなり滑ってしまったり、ハプニングもいろいろありましたが(笑)、楽しく拝見しました。川に突き落とされたおとせはなぜか無事に生還し、舞台に上ってきて、「さっき、なぞかけを一つ飛ばしたら『六人の会』からクレームがきたので」と言って、改めて「台風」のお題で世之介さん?、馬生師匠、馬楽師匠が解いてくださいました。

いわく

■台風とかけて「受験生」と解く。
その心は「進路が気になるでしょう」。

■台風とかけて「みなさまのご家族」と解く。
その心は「一家(一過)がさわやかでしょう」。

■台風とかけて「小博打」と解く。
その心は「目の行方が気になるでしょう」。

でした。ありがとうございますー。うれしいうれしい。

そして、馬生師匠の手ぬぐいもゲットです。いえい。
ということで、にこにこ気分で帰路につきました。

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2007.07.23

「大銀座落語祭2007」、7月15日、その1。

さて三日目、7月15日
この日は台風が西から関東に向かってきていて、新幹線などの交通機関が乱れて、当日入りの噺家さんが、かなり遅れて到着なさったという会場がいくつかあったようです。私の拝見した会は、前日以前に上京なさっていたかた、東京の噺家さんなどのご出演でしたので、問題なく進行しました。

昼は銀座ブロッサム「究極の東西寄席 Eブロック」を拝見。

番組は(ここのみ敬称略)
【第1部】
〔昔昔亭桃太郎・三遊亭白鳥・柳家喬太郎 超爆笑三人会〕
三遊亭白鳥 「スーパー寿限無」
柳家喬太郎 「中華屋開店」
昔昔亭桃太郎 「結婚相談所」(?)

【第2部】
清水アキラ爆笑トーク!

【第3部】
〔桂三枝の会〕
桂三枝 「オカンとボクの品定め」※
林家正楽 《紙切り》
  相合傘・花火・家族旅行・累ヶ淵・勧進帳・三枝師匠
桂三枝 「ないしょ話」

※三枝師匠のこの演題は、終演に発表になっていたのとは若干違っていますが、三枝師匠が口頭でおっしゃったほうを採用いたしました。

今年は、この会が初めての銀座ブロッサムで拝見するものでした。実は、前日夜のDブロックも確保していたのですが(昇太さん目当て)、「吉朝一門会」が最優先だったため、別のかたに行っていただきました。今回配布のプログラムなどの地図には載っていないのですが、日比谷線の築地駅からもわりと楽に歩ける場所にあります。私の家から行くなら、それが一番便利なのです、定期券もあるし。会場に一番近い信号待ちをしていたら、向こうを歩く春風亭一之輔さんを発見。スタッフなのでしょうか。

さすがメイン会場(去年はこの会場には来ていないので不案内です)寄席文字色紙などの実演販売はあるわ、書籍・CD・DVD販売はあるわ、ロビーからちょっとわくわくする感じでした。開演間近というのに、さっそく寄席文字の小さい色紙を購入。橘右女次さんに本名の中の一文字を書いていただきました。書いてらっしゃるのを拝見していたら、あれ、なんか形が違う…。「愛」の途中まで書かれて、「あ、間違えちゃった…」と(苦笑)。駅からの歩きで汗だくの上、開演が近いのでますます焦りつつ、なんとか書き終えていただき、無事購入。そして客席へ。下手側のかなり端ですが前方で、しかも前に通路がある席。前の列のひとの頭もジャマにならず、なかなか快適でした。

第1部は新作派三人の会。真っ昼間(笑)からかなり強烈でした。

白鳥さんのは「寿限無」がベースなんですが、だじゃれというか言いまつがいというか…な感じで、いきなりフランス語で「ジュテームジュテーム」と始まって、もうすっかり忘れてしまいましたが(ダメじゃん)、かなり楽しく聴きました。でも、最初に普通の「寿限無」の意味を説明してくださったとき、微妙に順番が間違ってました。そして、普通版を通して言い切ったところで、なぜか拍手。どんだけ心配されてんねん!(笑)

続くきょん師喬太郎さん)は、前日の名古屋での仕事と打ち上げの話(歌武蔵師ともご一緒だったそうで。この日、歌武蔵師を知らないというお客さんが2人だったことから「どんなマニアなの!?」とのツッコミあり。)などをまくらに(「だからこんな早い時間はつらい」的な)、心理学の教授がなぜかラーメンを作るべく店を開こうとし、なぜかそれについていこうとする財閥令嬢との噺。元教授が雨に立ち向かうところで(これはこの日が台風だからやったのでしょうか?)、顔に当たった雨を手でぬぐう仕草が何度も出てきて、これが大ウケ。内容的にはちょこっと「なんだかなぁ」な感じでしたが(笑)、これも楽しく。

最後は桃太郎師。初聴きです。終演後の発表が「結婚相談所」となっていましたが、普通に見合い相手として紹介された男女のやりとり噺だったような? その相手の女性が強烈。桃太郎師が女装した姿が思い浮かんで、困っちゃいました。桃太郎師しゃべりかたなんかは、そんなに強い感じではなく、ほわんとした感じなんですけどね。

余談ですが、この会場の高座返しは瀧川鯉斗(たきがわ・こいと)くんでした。「タイガー&ドラゴン」の小虎風味のコです。顔は長瀬くんよりも、むしろその兄弟子・どんぶり役だった深水元基くんのほうに似てると思うんですけどね。ま、いっか。

休憩後の第2部。清水アキラさんだったのでモノマネを期待していたんですが、あまりやってくださいませんでした。まあ、普段からあまりモノマネ番組とかも見ないんですけどね。なので久しぶりにお顔を拝見した感じで、「やっぱり老けたなぁ」と(失礼しましたー)。今回のステージはトークがメインで、テーマは“愛について”。客席の女性に協力を頼んだり、花束を渡した(かなり仕込みっぽかった)女性を舞台に上げたりしていじりつつ、熱唱も聞かせてくれました。が、個人的にはそれほどでもなかったかなぁ。

再び休憩。寄席文字実演のところにふらふらと行ってみると、柳亭市朗くんのめくりが書き上がって乾かされているところ。「あれ?」と様子を見ると、あわてて携帯でどこかに連絡を取っている女性が「もう始まっちゃったみたい…」とかなんとか言っている。も、もしや新幹線の遅れのせいで到着できないかたの代演? うわあ、と思っていると、その近くにメモがあって、他に二人の噺家さんの名前が。ふと見ると、そのうちのひとりが「桂吉弥」。うわーうわーうわーーーーっ。吉弥さん代演!? どこでやるのーーーっ。見たいーーーーーっ。…でもムリ。いきなり行ったところで間に合わないかもしれないし、当日券だって出てるかどうかもわからない。第3部の三枝師匠は絶対に聞きたいし…と葛藤し、なんだか心ここにあらずのまま、席に。

第3部。三枝師匠のまくらで、お弟子さんの三金さんを含む、何人かの上方噺家さんがいまだ到着していないとの話題が。吉弥さんはその会場(王子ホール)の代演なのかなぁ、それとも米二師匠の時事通信ホールかなぁ、とちょっと泣きそうになりながらも、気を取り直して、三枝師の新作を。出来上がったばかりという、181作目の「オカンとボクの品定め」。母子家庭の中3の息子が、母親の恋人3人を評価するような作文を書いて、というような感じ。

ヒザは紙切りの正楽師。OHPをセッティングしていたのが、どうも一之輔さんのようでした。腕ならしの「相合傘」「線香花火」に続き、客席からの注文は「家族旅行」「累が淵」「勧進帳」「三枝師匠」。隣の席のおじさまが「累が淵」を注文して見事採用されたので、間近で見せていただきました。すごい! いいなー(笑)。

再び三枝師匠で最新作182作目の「ないしょ話」。先輩が病気になり余命いくばくもないとわかり、後輩たちがお見舞いに行くんですが、一人声が大きいひとがいて、先輩にわかっちゃいけないから、と行くことを止められてしまいます。ある日、先輩のほうからそいつに見舞いに来てほしいといわれ、職場に誘いに行きます。その時、そのひとの声が大きくなった理由がわかる演出もあり。誘いに行った男に「病室ではくれぐれも小さい声で話してな」と言われ、その言いつけをがんばって守ったがために…。と、かなりせつなく、泣ける噺でした。

夜は博品館なので徒歩移動。少し時間があるので三越屋上に寄ったところ、荒天で中止。あら残念。続く山野楽器は満員で入れず。入れ替え時間になったら多少出入りがあるかも、ということで少し待ってみました。その近くで、スタッフさんがちょとっとモメてまして(苦笑)。でもよく考えたら、次に入れたとしても夜の部開演との時間が合わないので、軽く食事をすることにして、移動。雨や風はたいしたことなかったんですが、4丁目から6丁目までは地下で移動できるところがあるので、こそっとそこを使って、日曜夕方にこんなにすいててだいじょぶなのかといらぬ心配をしていまう某デパ地下のイートインコーナーでしっかり牛すき鍋定食を食べて、博品館へ。続きは、次号。

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2007.07.22

「大銀座落語祭2007」、7月14日・その2。

さて、いよいよ始まりです。7月14日JUJIYAホールでの「吉朝の可能性 吉朝一門会」くすぐりなど、ネタバレしまくりですので、よろしくお願いします(ちょっとだけスペース開けます)。




さてさて。
やっぱり普通にはしなかったですね〜。「東の旅」(「軽業」まで)→「地獄〜」のリレーとなり、閻魔の庁での“一芸”は、3組が持ち芸を披露してくださいました。

終演後に発表になった番組は(ここのみ敬称略)
一同 「前口上」
桂吉の丞 「東の旅 発端」
桂あさ吉 「もぎとり」
桂しん吉 「軽業」
一同 「リレー落語 地獄八景亡者戯」
一同 「切口上」

これを、中入りなしで一気に。2時間強の会でした。

まず「前口上」は、高座の座布団に筆頭の あさ吉さん、向かって左に二番弟子の吉弥さん、向かって右に三番弟子・よね吉さんがそれぞれ座り、その右、高座の横に立つ形で、四番弟子・しん吉さん、五番弟子・吉坊さん、六番弟子・佐ん吉くん、そして末っ子弟子・吉の丞くん、の並び順で。
ここで、今日の会の概要が発表になり、確か吉弥さんいわく「『地獄八景亡者戯』はそのままやると1時間20分くらいの噺なんで、その前に『東の旅』から少し付け加えてやります。そして『軽業』に出てくる軽業師が失敗してあの世へ行った、という設定で、『地獄』リレーをします」とのことでした。これを聞いただけで、ますます期待が高まりました。
さらに、「東の旅」についての概要を、「『発端』はおもしろいとは言い難い、でもテンポがいいし張り扇<はりおうぎ>と扇子で見台をポンポン叩くので、上方落語の特徴が出てます」とか、「米朝一門では、この『発端』を最初に習うんです」などと説明しつつ、いよいよ始まり〜。

まずは吉の丞くんが登場して「発端」を。とにかく早口で言い立てをしつつ、張り扇と扇子でポポンポンポンと叩きまくり、汗だくで清さんと喜ぃ公の珍道中の始まりまでを熱演。

続いて高座に上がったのは、なんと あさ吉さん。「どうしてこんな早い出番!?」と思いつつ。二人が見せ物小屋に入って、入場料をだまし取られる「もぎとり」。なのですが、見せ物小屋の看板をちょっと間違えてしまい…。ありゃ。

続く「軽業」は、しん吉さん。口上を述べる太夫と軽業師をそれぞれやるので、視点がいろいろに動いて、映像的な表現もあり(ピスタチオでもよくあった、遠くのひとの動きを指で表現するとか…)、楽しい部分です。で、軽業師は綱渡りのところであえなく落下、あの世へ…。

「地獄八景亡者戯」に入るので次のかたに交代するかと思ったのですが、立ち上がった しん吉さんのところに、吉弥さんがやってきます。そのまま高座に二人で立って

「おや、甚兵衛さんとちゃいますか?」
「おお、あんたか。えらいとこで会うたなぁ」

!!!!!
きゃーーーーーーっ。

いきなり芝居風の掛け合いですよっっっっっっ(大コーフン)。

通常は、サバに当たって死んだ喜ぃ公が、先に亡くなった伊勢屋のご隠居とあの世で出会った、というのが始まりなのですが、ここを甚兵衛さんと軽業師に変えて、噺が進んでいきます。

二人が歩いていくうちに、若旦那の一行がフグに当たってやってきた、というところから、よね吉さんに交代。ここ以降は、噺をする時はみなさん黒紋付(あれ、袴もでしたっけ?)になりました。三途の川を渡るまでを口演。“冥土カフェ”や“ヤキバ系”などは、よね吉さんの考えたくすぐりだとか。

川を渡って冥土筋のところから、吉坊さんに交代。芝居町のところでは「地獄銀座落語祭」(笑)が開催されているそうで、実際の「大銀座落語祭」のプログラムを知っていると笑えるくすぐりが登場。
「墓品館(だったかなぁ)劇場では『柳昇はここにいる』(実際は博品館の「柳昇は生きている」)、地獄銀座ブロッサムでは『ついに登場、桂米朝』(のような感じ)、十字架ホール(JUJIYAホール)では『吉朝の可能性 大型新人・桂吉朝『地獄八景』一人語り』…って普通やんっ!」みたいな…場内大爆笑です。
念仏街ではPL教団がなく、モルモン教などが盛り込まれていました(あ、吉朝師匠のは聞いたことがないので、そのままなのでしたらごめんなさい)。念仏を買うのはさらっと流して、ついに閻魔の庁の門前へ。門が開いて、「男はこっち、女はあっち、子供は真ん中」のところでは「お前はどっちや? なに、元男? どっちゃでもええがな」「どんだけ〜」とめちゃくちゃイマドキなくすぐりも。そして、「閻魔の出御」のところで、交代。

と、出てきたのは、閻魔大王あさ吉さんと、赤鬼(ちゃんと全身タイツにヅラなどなど)の よね吉さん。そして「先代閻魔の一千年忌につき、一芸ある者は披露せよ」(かくし芸披露)のコーナー。

1.しん吉さんが電車の音真似(? 忘れちゃいました/京急/大阪環状線)
2.吉の丞くんと佐ん吉くんの「あした順子・ひろし」
3.吉弥さんと吉坊さんの「中田ダイマル・ラケット」

漫才は師匠の持ち芸にて、吉朝一門の引き継ぐべき(笑)。先だって天満天神繁昌亭での「春の吉弥まつり」でも披露され、「東京でもやってほしいなぁ」と思っていたところ、今回の準備段階でなんとなくそれっぽい動きを感じていたので、ひそかに、そしてかなり期待していました。ので、必要以上にウケてしまったかも?(汗)
でも、吉の丞くんの順子師匠がいいんですよー(もちろん女装ですよ)。破壊力抜群。佐ん吉くんのひろし師匠は、準備中にちょっと下座のあたりの衝立から頭が見えていたので、「やっぱりなー」と思っていたのは、内緒の方向で。そして、ぐるぐるメガネの吉弥さん(ダイマル師匠役?)のボケっぷりもナイス。ツッコミが冴える吉坊さんのスーツは、吉朝師匠ご自身が漫才をなさる時に仕立てたものだそうですよ(だいぶ前にどこかで読みました)。

結局、テツな本領発揮だった しん吉さんが不合格(なぜか「大阪環状線」で一番ウケてました)、他の2組は合格でした。合格だと「打ち上げに出られる」らしいです。

続いて、佐ん吉くんがメイクを完全に落としきれないまま、「医者、山伏、歯抜き師、軽業師」が地獄の責めを逃れるところを担当。途中で、「ふくだけコットン」(お手軽メイク落とし)を取り出し「持っててよかったー」などと言い、顔を拭きつつ。

閻魔大王が怒って、人呑鬼(じんどんき)に4人を飲み込ませようと呼び出すと、出てきたのは吉の丞くん。あとはサゲまで一気にいくもんだと思っていた私が心の中で「ええーーーーーっ!?」と叫び、あっけに取られていると、無言のまま4人を飲み込んで、そのまま交代。

「ええーーーーーっ!?」

そして、ああよかった(笑)、期待通り、締め(サゲまで)はやっぱり、地獄一人語り経験者吉弥さんで。退場した人呑鬼の佐ん吉くんに向かって「なんで無言やねん」とツッコミつつ(笑)。ということで、「♪長生きは〜」の歌はもちろん、今回はなし(これは予想通り)。

そして最後は「切口上」。やってみての感想などを一言ずつ。「(みんな、あまり仕事が忙しくないので)集まりはいいけど、なかなか稽古が始まらなかった」とか。また余談ですが、このとき吉弥さんはしきりに手ぬぐいで汗をぬぐっていまして、その手ぬぐいはご自分のオリジナルのものだったような…(えんじ色っぽいものでした)。吉朝一門はそれぞれが個性的でバラバラなように見えて、仲の良さはきちんと伝わってきます。それにしても、よくもまあ、これだけの面々が集まったもんですよねえ。これから、ますますこの一門を応援していこうと決意を新たにしました。(ちょっと大げさ)

いやー、とにかくめちゃくちゃ笑いました。楽しかったー。

大変に長くなってしまいましたが、当日の様子はこんな感じでした。

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「大銀座落語祭2007」、7月14日・その1。

さて三日目。この日は、お互いのブログをずっと読んでいたというブロガーの そよ さんと「吉弥さん&吉坊さんの高座を一緒に見る」の会でした。

舞台の「地獄八景‥浮世百景」をご覧になったあとに「吉弥さんたちの落語も聴きたい」とおっしゃっていたので、プログラムが決まるずーーーっと前から 「きっと吉弥さんは大銀座落語祭に来てくださると思うので」と勝手に決め付けて、お誘いしていました。

何年越しでしょうね、初めてお会いしたのです。とってもすてきなかたで、いろいろとお話しできて
とっても楽しかったです。
会も楽しかったし、ランチも晩ごはんもおいしかったし、いい一日でした。時折、雨風が強くなったのを除けば。

さて、では一日を振り返りつつ。

待ち合わせまで少し時間があるので、無料会場も体験しておこうと、銀座山野楽器7階のイベントスペースJamSpotでの「お楽しみ寄席」へ。第1部開演(12時)のちょっと前に着いたところ、80席強の椅子がほぼ埋まっていました。会が始まると、空席もどんどん埋まり、立ち見のかたも何人もいらっしゃいました。ここでは時間の関係で、2席だけ聴きました。

番組は(ここのみ敬称略)
古今亭志ん八 「転失気」
柳亭こみち 「たらちね」

最初のめくりは「三遊亭時松」となっていたのですが、志ん八さんが登場して、ご自分でめくりを替えてから高座へ。あら?
志ん八さんはつい先日、浅草で拝見したばかりでした。開口一番としては定番の「転失気」で客席を暖めていました。

続くこみちさんは、以前黒門亭で拝見した時と同じ「たらちね」でちょっと残念。まくらで「今日一日、ここにいるというかたはどのくらいいらっしゃいますか」とアンケート。それによって、3人(約1時間で3人、というのが一区切りの会なので)で完結するか、最後までつながるようにするか、調整が必要だというようなことをおっしゃりつつ。噺は翌朝の、おつけの実に関するやりとりくらいまで。

ここで退出、待ち合わせ場所に移動して、落ち合ってランチ。その後、お目当てのJUJIYAホールまでは体力を温存しつつ(笑)、ソニービルのイベントホールでの橘右近先生の寄席文字展示(先日、根津で行われていた展示会に出ていたものの一部)と、お弟子さんたちの実演、一般のかたの体験を見学。
これも途中入場だったので、末廣亭の大看板を書くコーナーから。とても大きな字を書かなくてはならないので、体験したかたも大変そうでしたが、かなりの腕前で、見学のみなさんも感心して見ていたようです。
そのまま休憩を挟んで、今度はチラシやポスター制作についての解説を聞き、時間がきたので途中退出。

そしていよいよ、私と そよ さんにとっては今回の最大のお目当て、7月14日、JUJIYAホールでの「吉朝の可能性 吉朝一門会」へ。大師匠の桂米朝師匠、師匠の故・桂吉朝師匠の得意ネタ「地獄八景亡者戯」を、一門の7人がリレー形式で口演するということで、いろいろ楽しみにしていました。「地獄八景亡者戯」は今年の初めに、吉朝一門の二番弟子・桂吉弥さんが単独で口演しているのを拝見しています。その後、CDで米朝師匠や桂文珍師匠の口演も聞きました。途中のくすぐりはそのときどきの流行などを取り入れられる、本当に時代を選ばない噺ですので、今回はどんなふうになるのか、ひそかな期待もしつつ、いざ座席に。席は2列目、下手端でした。

ああ、長くなってしまいましたね。いったん切ります。本編は続けてアップします。

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2007.07.21

「大銀座落語祭2007」、7月13日。

続いて二日目。7月13日博品館劇場での「笑福亭仁智・桂小春團治 〈新作二人会〉/この人この噺」

終業時間と開演時間が同じなんて、ありえねえっつーの(by つくし…古っ)。ということで、前の記事に書いた通り、途中入場となってしまいました。小春團治師の終盤から入場したので、キリのいいところまで通路で待っていようと思ったのに、案内係のおねーさんに「席まで行ってください」と言われてしまったので、こそこそと席に着きました。通路際の席とはいえ、演者さんに失礼だと思うのですが…。

番組は(ここのみ敬称略)

【第1部】「桂小春團治・笑福亭仁智 二人会」
桂春菜 「ぜんざい公社」
桂小春團治 「アルカトラズ病院」
笑福亭仁智 「源太と兄貴」

【第2部】「この人この噺」
柳家三三 「五目講釈」
林家染二 「天神山」
笑福亭鶴二 「稽古屋」
立川談春 「小猿七之助」


第1部は上方の新作派さんの二人会(開口一番の春菜さんはまったく聴けませんでした。残念)

小春團治師の「アルカトラズ病院」は、とても厳しい病院から脱走しようと地面に穴を掘る患者たち。やっとの思いで外に出たら、そこは…。という滑稽噺でした。

続く仁智師は、野球解説者何人かの大ボケっぷりをまくらにもってきて客席を暖めてから(といっても、私はほとんどわかりませんでしたが…汗)、チンピラの兄貴と弟分の堂々巡りの会話を描く「源太と兄貴」。くっだらないけど大笑い。楽しい噺でした。

中入りを挟んで、第2部。今度は若手から中堅の実力者たちが登場。

三三(←「太字」にしているんですが、あんまり太く見えないんです…すみません)さんは、奥さまとその家族とのちょっとしたもめごとをまくらに、「五目講釈」を。途中で、前の仁智さんの噺から取ったくすぐりをいくつか入れて、“五目講釈”の部分でも現代のギャグも織り込みつつ、テンポよく楽しませてくれました。

染二師は関西のみでテレビ放映された落語番組(を録画してもらったもの)で一度拝見して、ちょっとそのハイテンションが「ん?」というかたでしたが、生だとそれほどでもなく、ほっとしました(ごめんなさい…)。繁昌亭の入場者が10万人を突破したこと、大学受験の結果発表のエピソードなどをまくらに、“春の噺”とつないで「天神山」
噺の冒頭は本で読んだことがあるんですが、花見ならぬ“墓見”をする男の話。中盤はちょっと東京の「野ざらし」風味。後半は長屋の隣の男が、今度は罠にかかったキツネを助けて…ってな噺でした。

鶴二さんはおもしろいルックス(失礼な!) いってみれば、ちょっと荒川良々っぽい。そして女性を演じるときは、きょん師(柳家喬太郎さん)とか藤山寛美さんとかをちょっと思い出すような雰囲気。体もごついんですが、指が細くてきれい。なんだかそのギャップが気になるかたです(笑)。
「稽古屋」は、東京版とほとんど変わりませんね。やもめ男がモテたくてお稽古のお師匠はんのところに行くが…というもの。男のずっこけぶり、お師匠はんの落ち着いた感じ、おもしろかったです。あ、そういえば小拍子を使ってらっしゃらなかったんですが、アリなのでしょうか?


トリは、客席がやや暗くなって、談春さんの「小猿七之助」(最後に“抜き読み”と言ってました)。
まくらは、ちらっと江戸の風俗を紹介するくらいで、すぐに噺に。ところが正直、談春さんの“いらんところに鼻濁音”がちょっと気になりまして。ひとり芸者の「げ」は鼻濁音じゃなくていいと思うんですが
さらに、ずっと調子よくしゃべってたと思ったら、終盤に突然、つまったわけじゃないんでしょうけど、素に戻ったのかなんだか一瞬ついていけなくなっちゃいまして。鼻濁音のこともあって、あまり手放しに「おもしろい」とはいえない口演でした。そんなふうに思ったのは、私くらいかもしれませんが。そんなわけで、ちょっと最後に「??」が残ってしまいました。

そうそう。ここ(博品館劇場)の高座返しは柳亭市丸くん。一度引っ込めた膝隠しと見台を再度セッティングするとき、膝隠しとマイクの位置を間違えてしまって、苦労してました。フォローする柳家初花さんが、舞台袖から指示するも伝わらず、思わず出てきてしまうという一幕も。

そんなこんなで、二日目も無事に終了。

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2007.07.20

「大銀座落語祭2007」、7月12日。

まだ書けていない落語会やらお芝居やらがあるんですが、もう初日から1週間を過ぎてしまって、いいかげん手をつけないとどうにもならなくなりそうなので、「大銀座落語祭2007」のレポ、いきます。

2005年は終わってから知って涙を飲み、2006年は一般発売でなんとか取った3公演(うち1公演はお芝居とはしごして半分しか聴けませんでした)と三越屋上ちらっと、という感じでうまく参加できなかった感があったので、今年は気合いを入れまして、結果、“銀座に通勤”の勢いで通い倒しました。もともと通勤定期を自腹でちょこっと延長してるから、銀座(というか日比谷)まで定期で行けるしね(笑)。

とはいえ、なかなか定時退社のしづらい職場で、さらに他のみんなはまだまだ忙しい時期なのに、こそこそと木曜・金曜はほぼ定時退社で会場へ。初日は18時半開演だったからまだよかったんですが、金曜日は18時開演。うちの定時は18時。しかも、ちょっと仕事が立て込んでいて定時きっかりにも上がれず、遅刻してしまいました。くすん。

前置きが長くなりました。それではわたし的初日、7月12日、JUJIYAホールでの「桂枝雀一門若手会 雀の学校 in 銀座」から。

こごろうさんを拝見したくて取ったチケットだったんですが、紅雀さんもご出演でラッキー♪(ちゃんと事前に把握しておきませう<自分)

この会の番組は(ここのみ敬称略)
桂雀五郎 「手水廻し」
桂まん我 「青菜」
桂雀喜 「崇徳院」
(中入り)
桂紅雀 「七度狐」
桂こごろう 「素人浄瑠璃」

雀五郎さんは…初見だと思うんですが、ちょっと自信なし(もしかしたら、どなたかの会の開口一番などで拝見してるかもしれません)
「手水廻し」、ズクネン寺での和尚とのやりとりがなくて、喜助が「紙に書いてもらってきた」といって説明するのは初めて聴いたパターンです。“長頭”の絵まで想像できちゃいます。その頭の、また長いこと。雀五郎さんの3倍くらいありました。仕事をむりやり終えて駆けつけて、空腹のまま、ブツを飲み干す部分を聴くのは、ちょっとツラかったです(笑)。

まん我さんは、吉弥さんの最初の東京での会以来でしょうか。現住所を事細かに説明。7丁目…何番地でしたっけ?(笑) 長屋の、涼を取るためのくふうに関するまくらから、「青菜」
お屋敷の旦那の真似をする植木屋さん、いいなぁ。演じ分けもきっちりとされていました。空腹時にツライ第2弾は、“酸いおから”。

雀喜さんは、5月の米二師匠の会以来。あの時は、見た目落ち着いた雰囲気でしたが、今回はずいぶん若く見えました。後で実年齢を確認したら、あら、そうでもない。米朝師匠になかなか名前を覚えてもらえない(一門の噺家だと認識してもらえていない)という話、その流れでご自身の“はじめての告白”をまくらに、「崇徳院」を。
くたくたになった熊五郎がやっと手がかりをつかんだところで、床屋の主人と飛び込みの客の会話が消えてしまう演出、映像作品ならありがちかもしれませんが、落語でやるとは! すごい! びっくり!

中入りが終わって、再び二番太鼓(でいいんですかね?)が入ったのですが、太鼓が途中から走る走る。能管(笛)がついていけてないですー。

さて、紅雀さんは、先月の浅草見番以来。紅雀さんはにこにこしながら高座に上がってくるので、こちらも楽しくなってきますね。今回はハデにハメモノ(鳴り物)が入る「七度狐」
金貸し婆ぁの幽霊がすごかったなぁ(なぜそこ!?)。いやいや、そんなピンポイントだけじゃなくて、全体が楽しかったのですよ。特に喜ぃ公がかわいくて。でも一度だけ、喜ぃ公と清ぇやんが、どっちがどっちかわからなくなっちゃったところがありました。私が一瞬、気を抜いていたせいなんですけど。そして今回の空腹時ツラかったポイントは、雑炊(笑)。

そして初見のこごろうさん。もう少しお若いかたを想像していましたが…。いや、別に老けてるとかそういうことではなく、勝手に年齢を勘違いしていたというだけです。
ご本人がおっしゃるまで気づきませんでしたが、桂小五郎(木戸孝允)とヨミは一緒。なので“二代目”だそうです(笑)。カラオケでの爆笑エピソード、特に枝雀師匠の独自の解釈による熱唱をまくらに「素人浄瑠璃」。ほとんど「寝床」なんですが、旦那が機嫌を直して…というところまででおしまいでした。
このかたは、顔芸(笑)がすごい。見ないとダメですね。お顔は、私の個人的な見解では、普通にしてると、特に顔の上の部分は小須田康人さん、歌ったり語ったり、になると鼻から下、口のあたりが
筧利夫さんに似てらっしゃいます。…ひとり第三舞台?(違)

枝雀一門の若手のみなさんを一度に拝見するのは初めてでしたがそれぞれにご自分の味があって、楽しい会でした。客席も最初からかなりウケていて(若干ウケすぎなかたもいらっしゃいましたが…)、初日からいい会に当たってうれしかったです。またいつか関東圏で「雀の学校」をしていただきたいと思いました。

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2007.07.19

いわと寄席「吉朝弟子の会」。

神楽坂のシアターイワトで行われた「いわと寄席」古今亭志ん輔師匠、林家彦いち師匠、柳亭市馬師匠の会に挟まれ、「吉朝弟子の会」が行われたので行ってきました。この劇場は、去年、元キャラメルボックスの竹内晶子さんの作・演出、キャラメルの大森美紀子さんが出演した“プチ・アングラ”なお芝居「空の音 2006」を観て以来、二度目です。

当然のことながら、この日はちゃんと落語会の会場になっていました。正方形のいろいろな紙(?)をパッチワークのように貼り付けた屏風がかわいい。その前に、鮮やかな黄色のお座布団。名ビラはチラシや当日パンフの書体と同じ、かなり特殊なフォントで。「吉」もすべて違う形ですね〜。あ、高座の写真はありませんよー、撮っちゃダメ…だと思うんで(結構、撮るかた多いですけどね)。前方の3列分くらいは桟敷席でお座布団のみ、その後方から少しずつ段差が作ってあって、ベンチシート。後方の2列くらいは背もたれつきの椅子。な感じで120人くらいのキャパに作ってありました。

2月に売り出したチケット(というか“入場の権利”)は早々に完売。ほぼ5ヶ月待った計算ですね〜。長かったぁ(笑)。今回は、落語が初めてという友人、私同様急激に落語にハマったものの上方系はほとんど聞いたことがないという友人、そして吉弥さん&吉坊さんだいすき(笑)の私、計3人で行きました。友人のひとりが仕事で遅れてしまうということで、とりあえず2人で入場。背もたれありの席はすでに埋まっていて、後ろから4列目くらいの下手寄りに陣取ることができました。夕方に軽く雨が降って、めちゃくちゃ蒸し暑くて、その上、駅から会場までダッシュしたので汗だくだく。

その汗がひかないうちに、吉坊さんが屏風の後ろから登場。前説が始まりました。というのも、普通に年功序列でいったら吉弥さんがトリを取るところ、翌日の午前中に大阪でラジオの生放送がある関係で、中入り前の出番を務めることになったという説明を。また“上方落語”ということで、屏風の後ろを下座にして、そこでお囃子を演奏する(ハメモノを使う)噺を中心に構成したというお話なども。そしていよいよ開演。

番組は(ここのみ敬称略)
桂吉の丞「七度狐」
桂吉弥「肝つぶし」
(中入り)
桂吉坊「化け物使い」
桂しん吉「くっしゃみ講釈」

吉の丞くんは「七度狐」。旅の途中で狐に化かされた清さんと喜ぃ公の噺です。まくらでちらっと、昔の旅と今の旅の違いみたいなことをしゃべったんですが、リニアモーターカーについては師匠じこみでしょうか(笑。吉朝師匠のCDで聴いたことがあります)。吉弥さんを初めて生で拝見した会でやってらした噺だなぁー、と思いつつ。いろいろ場面が変わるし登場人物も多いので、ちょっとわさわさした感じでしたか。汗だくの熱演でした。

続いて、吉弥さん。まくらはビリーの話のほか、ここに来る前に野田地図を観てきたことを。そのエピで「自分は小さい。小芸人や。そんな本出そか」みたいなことをおっしゃってまして。もちろん「笑芸人」にひっかけてるわけで、わかるひとにしかわからないギャグでした。そして噺は「肝つぶし」。初聴きですが、前日にたまたま、去年の6月の吉弥さんブログのログを読んでいたところ、その時の東京での独演会で「肝つぶし」を口演したという話題が出ていて、ちょうど聴きたかったので嬉しかったです。恩人の息子で自分の友人でもある男が恋わずらいにかかり、それを治すにはある条件の若い女性の“肝”が必要ということで、その条件に合う彼の妹を手にかけようとするが…という噺。後半の出刃を研ぐところなど、真に迫っていて怖かったです。そして、この噺の“肝”(笑)の「あちゃー」も聞き逃すことなく。

遅れていた友人は吉弥さんには間に合わず(一番のお目当てだったそうなので、残念。リベンジしましょね)。結局中入りから少し遅れて、吉坊さんの途中から入れたそうです。

中入り後は吉坊さん再び(笑)。とても余裕があるように見えました。「先に帰る2人は、噺は終わりましたが、まだいるんですよ。出囃子の演奏はしてもらわんとならんので。最後のしん吉兄さんの出囃子を演奏するまでは残ったはります」。そして、名ビラが妙にふわふわ動くのが気になると言い。すかさず会場内にいたスタッフのかたが空調をいじる。と「いや、いいんですよ。お客さん暑いでしょ? ただ気になるだけで…」とフォロー。また、「いわと寄席」の“吉朝弟子の会”は来年もあるとおっしゃってました。次回は、吉坊さんが続けてご出演で、ほかは今回いらっしゃらなかった3人だそうです。楽しみ楽しみ。

このあたりでしたか、初めて客席の年齢層に気が付く余裕ができまして、「吉朝師匠のお弟子さんの会だからいらした」とおぼしき年齢の男性も何人も。私などは本当に最近落語を聴き始めたので、残念なことに吉朝師匠の高座を生で拝見したことはないうえに、東京での追善の会にもおじゃましていません。ですから全然実感がなかったのですが、今回の会は、吉朝師匠のファンのかたにとっても特別の会だったのでしょう。そんなことに、その時になって初めて気づきました。いまさらながら、吉朝師匠に間に合わなかったことが悔しいです。

閑話休題。そして吉坊さんの噺は「化け物使い」。東京版を聴いたことがあります。吉坊さんのも楽しく聴きました。口入屋のところのポンポーンとテンポよく進むところなど、本当に痛快で。なお、私の聴いた東京版には、権助が辞めるとき、ご隠居さんに「人使いが荒いんじゃなくて下手なのだ」と説明する部分はなかったような気がします。見台や小拍子を使わなかったせいか、終盤の日が変わってすぐ夜になるところの切り替えが、最初ちょこっとだけわかりにくいかもなぁ、と思ってしまったりも。途中でちゃんとついていけるようになりましたけど(笑)。

そしてトリはしん吉さんで「くっしゃみ講釈」。しん吉さんの高座は初めて拝見します。けっこうお若いと思うんですが(帰宅して調べたら、もうすぐ29歳)、実年齢より落ち着いた印象ですね。声などに違和感がなくて、すっと聴けます。それにしても、これまた難しい噺を…。演るほうが、というよりは聴くほうが、なんですが。“講釈”の場面がどうしてもとっつきにくいので、混乱してしまうんですよね〜。まあ、そこは聴かなくていいといえばいいところなんですが、やっぱりちゃんとわかりたいと思って聴いてしまうんですよねー。というわけで、その部分は聴く側の課題としておきましょう。のぞきからくりのところや最後のくしゃみ連発のところ、めちゃくちゃ楽しかったです。

そんなこんなで、吉朝一門の仲の良さ実力のほどをうかがい知ることのできる、とてもよい会でした。そして、この時点で3週間後に控えていた「大銀座落語祭」での「吉朝弟子 地獄リレー」への期待がますます高まりました

終演後はちょっと裏手のトルコ料理店で、ややせかされながら“勝手に打ち上げ”。お料理はおいしかったんですが…。

遅れて来た友人はあまり体調もよくないということで、新宿でお別れ。どうにも飲み足りなかったもうひとりの友人と、二次会を。でも金曜の夜でなかなか気の利いたバーが見つからず、やっと入ったお店もこれまたせかす系。注文の品をなかなか出さないくせに、こちらのことは追い立てる。なんだかあまり気分のいい飲みとはなりませんでした。こんなところでケチがつくのは、ちょっと残念でしたねぇ。

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「社長放浪記」。

伊東四朗さんの生誕70周年を記念する(!?)舞台「社長放浪記」。脚本は三谷幸喜さん、演出・出演は三宅裕司さん。先日の「熱海五郎一座」でちょっと不満が残ったので、気持ち的にはリベンジで(笑)。さすがの顔ぶれでDM先行でも土日は取れず、平日に定時ダッシュして下北沢へ。

物語は嘘が嘘を呼ぶ系の爆笑編。さすが三谷さん! いやー、楽しかった。伊東四朗さんも中村メイコさんもステキでした。東MAX東貴博さん)も今回は活躍。まあボンボンキャラを生かした役柄でしたけど(笑)。同じくボンボンな伊東孝明くん(貴明から改名)は、出ずっぱりでかなりのキーマン。ちょっとキャラメルのアベジョーくんっぽいルックス(またしても基準がおかしい)がなかなかナイスでした。佐藤B作さんもなかなかおいしい衣裳で(笑)。

映画の『ラブ☆コン』がなかなかよかった藤澤恵麻ちゃんは……………。う゛ーーーーーーむ。あいたたたたたたたた。声はまあ出ていたものの(もっとも、前方席だったので気にならなかっただけかも)動きが不自然すぎて。見ていてツラかったです。ううう。

カテコでは伊東四朗さんがごあいさつ。それによると、ものすごく混乱するストーリーなので、ご自身も一瞬混乱してしまったそう。あらま。でも楽しかったですよ〜。

公演は7月22日(日)まで。…まだやってたのね。(まだとかいうな!)←すみません、2日目に観たもので…。

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2007.07.18

あんぽんたん組合「ザギンの野暮天」。

作演の樫田正剛氏(方南ぐみ)、舞台役者の平賀雅臣さん(元・劇男<ゲキダン>一世風靡団長、現・フリー)、近江谷太朗さん(元・キャラメルボックス、現・フリー)が旗揚げしたユニット「あんぽんたん組合」。

このユニットの第1作「ザギンの野暮天」を観ました。二人の役者は固定で、その他の俳優の一部は、一般オーディションで決めたそうです。中には、演技未経験のコたちも。

敗戦後の日本で必死に生きる男たち、女たちの姿を描く群像劇です。アメリカのやり方が我慢できずに、“ヤツらをやっつけ”ようとする三人の男(平賀・近江谷・西ノ園達大)が取る手段が、それぞれに違っている。特に二人は一度は正反対の道を選ぶのだが、それでも最後には…。

戦後の物のない時代を少しでも知るために、と、各役者さんがそれぞれ「肉断ち」「お菓子断ち」などをして臨んだ舞台。近江谷さんは、その効果もあってか腹筋が割れてました。色は相変わらず白かったですが(笑)。

野暮天はサブちゃん(近江谷さん)のことかな? 表面上では、目立たないように直接は権力に逆らわないように見せていながらも、心の中は熱く、めちゃくちゃカッコイイ男でした。

ところで、第一場の冒頭が「宝塚BOYS」とほぼ同じ。でもその後の展開はまったく違う…。同じ時代の男たちの、違う場所での違う世界を数日のうちに味わいました。

銀座の劇場で宝塚、赤坂の劇場で銀座ってのも不思議におもしろかったですね。

公演はとっくに終了。

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2007.07.10

7月クールドラマ、はじまり〜。第2弾。

7月クールドラマ初回感想、第2弾。

■地獄の沙汰もヨメ次第
うーんと、えーっと。かなり騒がしいですねぇ。見続けるのはちょっとツライかも。野際陽子の二役(母親と姑)やら佐野史郎伊東四朗なんかの登場はちょっとおもしろかったけど。

木10は困ったなぁ。どっちもなかなかおもしろいですよ!

■山おんな壁おんな
初回はこれをオンタイムで見てました。けっこうタイトルはあんまりだー、な感じですが。内容的にはお仕事モノと若干恋愛モノとが入ったコメディ。深田恭子はほとんど素ではないかと?(笑) 最初に「山おんな」「壁おんな」って言ったのは、冬吾さん風味の西島秀俊。気軽に見られそうなので、そんなスタンスで。

■肩ごしの恋人
唯川恵原作かぁ。ところどころ(嫌な感じとか共感できない、とかいう意味で)ひっかかるフレーズがありますが、ヨネクラさんすきだしなー。と思ってたけど、予想外に楽しく見ちゃいました。ここにもビリー出てましたねぇ(画像は出してないけど)。“1年生”のワケありバイトくん、大学生じゃないのはその瞬間にわかっちゃったですよー。なんか昼ドラに出てたコらしいですね。彼を追っている(探してる?)らしい女子高生の渋谷飛鳥ちゃんとかが見どころ?(なんか間違ってます)だって田辺誠一、あんまりすきじゃないし。…あ、キャナメが渋くてよかったんだった!!  若村麻由美、このヘアスタイルにメガネだと、ますます温井まーやちゃんに似てる!(基準が逆です)

■山田太郎ものがたり
実は大家族で超ビンボーな山田太郎くんをめっさ大金持ちの御曹司と勘違いした庶民な同級生女子が、彼とお近づきになりたがり。一方、本当の御曹司・御村くんも彼に興味を示して…な感じのドタバタコメディ。金曜22時でへらへら見るにはなかなかかと。菊池桃子のありえない非常識子だくさんママとか、松岡充の放浪パパとか、宇津井健の芝居がかった校長とか、忍成くんの勝手に二人をライバル視するウザ男ぶりとか、とか、とか。来週はニノがメイドに!

■ファースト・キス
きゃー、ビデオが足りなくて、延長分の残り6〜7分が撮れてなーいっ。涙。ま、いっか(いいのか!?)。見たのは、竹中直人がいない隙に和樹(伊藤英明)がスタジオで美緒(井上真央)を撮っていたのに、なぜか竹中直人が戻ってきて、「アシスタントでーす」と言いながら和樹に「じゃ、先生お願いします!」と言ったあたりまで。真央ちゃんがときどきつくしになるけど、キャストもなかなかなので、楽しいです。子役の美緒ちゃんが、でぶっちょ和樹にちゅーされちゃうシーンは、どうやって撮ったのか、ちょっと子役ちゃんがかわいそう(苦笑)。

パスは
■菊次郎とさき
嫌いじゃないけど、もう、ちょっと飽きたかな。

「ライフ」は第2週でいきなり見損ねました。くすん。

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2007.07.08

「カレッジ・オブ・ザ・ウィンド」東京公演、ブログライター取材企画・インタビュー編。

※「芝居編」はこちらから。

終演後は劇場隣の「シアターテラス」に場所を移して、ブログライター40人限定(実際はもう少し少なかったですね)による関係者インタビュー。毎回、演出担当のかたと、ここ数回は役者さんも登場して、われわれの質問に直接答えてくださいます。この日は、集合した時点で「写真撮影不可」(これまでは、「カレッジ〜」制作発表会見以外は写真撮影も録音もOKでした)とのお達しがありましたので、きっとヒロインの高部あいちゃんも来てくれるのだと確信しました。インタビュー中の写真は、オフィシャルのものをご提供いただきましたので、掲載させていただきます。

さて、いよいよ開始。まずは成井豊さんが登場、

さらに少し遅れて加藤昌史さんがカメラを持って登場しました。

加藤さんは写真を撮るのがメインで、「昨日のミニ・トークショーでしゃべりすぎたから」と、この日はあまり話してませんでしたね。

質問は(ネタバレを含むかもしれません。そして順不同)
あいちゃんの声の出し方について(このままでは嗄れるのでは?)
■ダンスシーンの変更点について。
■舞台美術は(初演・再演同様、今は亡くなってしまった)キヤマ晃二さんのプランのままだが、それは最初から決めていたのか?
■初演は当て書きだったから、再演・再々演では演出しづらかったのでは?

このあたりで、出演者の大内厚雄さん、高部あいちゃんが登場。

特に、あいちゃんの明るく充実した表情に心奪われました。

さらに質問は続きます。

■大内さんへ。ギャグは成井さんの指示で? それともご自分で?


■あいちゃんへ。「カレッジ」がキャラメルの代表作だと知ったときにプレッシャーは感じなかったか?

■あいちゃんへ。特に仲良くなった劇団員はいるか?
■あいちゃんへ。制作発表のときと比べて、表情に充実感が出ているが?
■あいちゃんへ。初日と二日目、違いは感じたか?

うーんと、まだあったと思うんですが、テープ起こしする時間と気力がありませんので、ごめんなさい。回答についても、ネタバレがあったりするので割愛します。

質問に回答してくださった成井さんや加藤さんのお話にも出ていたのですが、あいちゃんはとても頭の回転の速いひとで、われわれの質問にも的確に答えてくださいました。それに、終始笑みをたたえていて、心から今回の舞台を楽しんでいることがうかがえました。わずか18歳とは思えない、“人間力”のあるかただなあ、と感動していました。そのことがうかがい知れたのが、今回の大きな収穫でもありました。すばらしい機会に立ち会わせていただいたことに感謝いたします。

そして全員の集合写真を撮影していただいて、解散となりました。(集合写真の掲載は、ごめんなさい)

最後に反省を。私も二度質問してしまったのですが、質問するひととしないひとが偏ってしまいましたね。質問できなかったかた、ごめんなさい。

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「カレッジ・オブ・ザ・ウィンド」東京公演、ブログライター取材企画・芝居編。

キャラメルボックス、2007年のサマーツアー「カレッジ・オブ・ザ・ウィンド」。7月5日に東京・サンシャイン劇場で初日が開幕しました。そしてその2日目、7月6日の舞台を無料で拝見させていただき、さらに終演後に関係者のインタビューできる、というおなじみの(?)企画に今回も参加させていただきました。

劇場には職場から向かったので、キャラメルの加藤昌史さんが発見した東池袋駅からの最短ルートを使いました。

さて、では感想を。
まず前提として、私は「カレッジ〜」にはまったく思い入れはありません。…って、ごめんなさい。身も蓋もない書き方ですね。初演はビデオで、再演は生で観ていますが、他のみなさんがおっしゃるほどにはすきな作品ではないのです。さらに、初演でヒロインのほしみを演じた町田久実子さんのお芝居も生で拝見したことはないというのもあって、手放しでやられたりもってかれたりしたこともありません。すみません。なのできっと熱い記事ではありません。

今回の座席は、1階後方上手側サイドブロックの、センター寄り通路側。視線を遮るものはまったくない、舞台全体がすべてよく見える、かなりベストに近い席でした。その席位置のためもあり、最初に書いた理由もあり、で、相当冷静に観ていました。

音楽は、これまた思い入れはほとんどないのです。ますますごめんなさい。今回、初演・再演時の曲がいくつかカヴァーされて使われているのですが、あまりにきれいに作り直されすぎて、さらさらしすぎちゃう感じでした。思い入れがない作品でも、曲は少しは心に残っているらしく、「…これはなんか違う」と感じてしまったのです。竹中三佳さんの曲は、いいシーンで使われていました。小田和正さんの「風のように」は、ラストシーンより前に別バージョンが2種類使われてまして、これがまた残念。ラストで初めてこの曲が流れるからこその「うわーーーーーーーっ」感が薄まってしまいました。

とかなんとか、けっこう不満たらたらに書いてますが、実際には、あやめ鉄平の風を感じるシーン、ほしみ家族たちと別れる直前のシーンではすっかり入り込んで涙していました。

そして今回、意外にも体感時間が短く感じました。時計を持ち歩かないので実際はどうかわかりませんが、「あれ、もう終わりなんだ」と思ったことは間違いありません。

なんだか歯切れの悪い記事でごめんなさい。今の心境をそのまま書くと、こんな感じになりました。

「加藤の今日」ブログ、7月7日の記事「ブログライター取材終わるっ!!」にトラックバックさせていただきます。

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2007.07.05

7月クールドラマ、はじまり〜。

早くも始まりました、7月クールドラマ。まずは第1弾。

■新・マチベン
なんだか唐突な黒木瞳の「このひと痴漢ですっ!」から、60の手習い(おい)で弁護士になった三人の男たちの苦難が始まる!? つか、法廷で「訴えは狂言」って、弁護士のこと考えてなさすぎ。ヤバい依頼人ですなぁ。

■ライフ
少女コミック原作、いじめ問題。うーん、つらいよぅ。けど、北乃きいちゃんがかわいいので、ちょっと頑張るかなあ。ケータイメールとかがいじめのツールになるって怖い時代になったなぁ。なんかストレス満載の家庭環境っぽい、福田沙紀ちゃん(愛海・いじめのリーダー?)をいきなり振った細田よしひこくん(克己・パパ役は勝村くん)が何かしそう。

■パパとムスメの7日間
設定とか使い古されてて最初は「むむっ」とか思ったけど、ガッキーかわいいし、いっか。(いいのか?) 7日経って戻れればいいけど、実は死んでた、とかやだなぁ。(←それは「椿山課長の七日間」

■花ざかりの君たちへ 〜イケメン♂パラダイス〜
こっぱずかしいサブタイ………。堀北真希ちゃんが無理してる感ありあり…、がんばってください。イケメンズはこれからちぇきちぇき。初回はバタバタしすぎて、チェックしきれなかったよぅ。とりあえず小栗くんはまだ花沢類入ってるので、その分、斗真くんが点数稼いでる感じ?(笑) タカヤのゲイ校医はちょっとつっこみどころ多すぎ。聖子ちゃんは、相変わらずお大根ですな。

■探偵学園Q
ちょっとグロい描写があったけど(だから22時台なのかな?)、志田未来ちゃんのメイド服ギザカワユス。でも山本太郎のあの変装はナシだと思います。最初の金髪のときは、忍成修吾くんに見えたんすけど。

今のところパス。
■牛に願いを
「探偵学園Q」ともろカブりなので。出演者的には見たい気もあるけど、タイトルがなぁ。

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2007.07.04

「橘蓮二写真集『高座』出版記念の会」。

橘蓮二氏による写真集『高座』の出版記念の落語会に行きました。豪華な顔付けに、『高座』1冊がいただける企画で、

一瞬どうしようかと迷ったんですが、やまだりよこ氏のメルマガ「週刊 落maga」にも後押しされまして、池田に行った日に一般発売だったので、現地でローソンを探してLoppiで無事に購入。かなり上手端でしたが、前方席で観ることができました。


それにしても、蓮二さんと二楽さんの「二」漢字じゃなくてカタカナの「ニ」になっているチケット、気になるなぁ(笑)。

国立劇場(小劇場だけでなく大劇場も)に入るのは初めてです。

国立演芸場なら、今年はかなり行ってるんですが。

当日は、落語会にあるまじき(笑)12時開演。噺家さんたちも若干眠そうでした。

番組は(ここのみ敬称略)
柳家三三「悋気の独楽」
林家彦いち「熱血怪談部」
柳貴家小雪《大神楽》
立川談春「文違い」
(中入り)
林家二楽《紙切り》桃太郎・あじさい・橘蓮二氏・思い出
立川志の輔「抜け雀」
橘蓮二氏ご挨拶(彦いち、小雪、談春、二楽、志の輔 再登場)

細かい感想などは、今回はなしで(すみません)。

それぞれの噺家さんが登場する前に、ステージ奥の屏風の間に設置されたスクリーンに、氏による“高座”の写真が映し出され、見入ってしまいます。実際に写真集には載っていない写真も披露されました。爆笑を誘ったのは彦いちさんの写真ですね〜。

志の輔さんの噺が終わり、そのまま氏を舞台上に呼び出して、氏の「ご挨拶」。その前に二楽さん?「にせペ・ヨンジュン」と紹介されていた通りのルックスで、笑いました。また、出番を終えた師匠たちも再登場三三さんは別のお仕事のためか欠席)彦いちさんや二楽さん(だったかな?)はカメラ持参で登場、逆に橘氏を撮影する一幕もあり。
橘氏いわく、写真家を辞めようとしていた時に“高座”と出会い、今まで仕事を続けることができたということで、演るひとも撮るひとも観るひとも、みんなが「ほぉっ」とため息をついてしまうような出会いがあっての結果なのだなぁ、と感動しました。
そして最後に三本締め。志の輔さんが、談春さんに音頭を取るように言ったことから若干の混乱がありましたが、結局志の輔さんが音頭を取っての三本締めで、無事終了でした。

そのあとお芝居を観に行って、そちらの熱にぼーっとうかされてしまい、ゆっくり写真集を拝見したのは翌日になってから。でもそれでよかったと思います。
いやぁ、見応えがありました。生の高座とはまた違った、橘氏が切り取った一瞬一瞬に、ふっと吸い込まれてしまう感じでした。

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2007.07.03

4月〜6月クール連ドラ、総括。

すでに一部夏ドラが始まってますが、4〜6月クールドラマの総括、いきます。

■「どんど晴れ」
 とりあえずまだ続きますが、一応。結果はわかってるので、どういう過程をふむか、なんですが、つっこみどころ満載ですねー。さすがに柾樹の元カノはあきらめたのか?(それにしても察しの悪いお嬢ちゃんだこと!)白石美帆は、なんだかいっつも“企んでる”役だなぁ

■「花嫁とパパ」
意外と楽しんで見たかも。でも田口くんの演技は、見ててちょっとはらはらしちゃう。おかあさんの残した手紙を読む愛子は、なんであんなにぎこちなかったの? 滝沢沙織の勘違い暴走キャラがすごかったなぁ。ゲストの小市マンさん、めちゃくちゃよかったですよ。

■「セクシーボイス アンド ロボ」
思ったほどにはハマらなかったなぁ。でもラストはかなりせつなかったですね。結局2人は別々の道を歩いていくわけで。ところでプッチーニの回で小林聡美が使ってたデジカメはGR DIGITAL。ほしいよう。(そこかいっ!)

■「バンビ〜ノ!」
最後はだいぶバタバタでしたねぇ。全体的には中間管理職トリオ(笑)がなかなかよかったです。仕事をしていく上ではどの世代にもそれぞれの悩みや苦悩があって、それをそれぞれにちゃんと描いていたのはよかったです。普通はどこかに偏るもんですけどね。スピンオフも笑いました。

■「夫婦道」
初回と最終回のみ。三女は、もう結婚してたの? 長女(しずちゃん)の相手が画家で、銀ちゃん(山崎銀之丞)とは! やたらと「金八先生」キャストが多かったのは、狙ってのことなんでしょうか。

■「ホテリアー」
よくも悪くも韓国ドラマだなあ。なのにオープニングというか…が「HOTEL@高嶋弟」。なんかよくわかんないうちに終わりました。甲本雅裕及川ミッチーの部下)が、結局裏切ったように見せかけ実は裏切ってなかったのがなんとも。そして竹中直人が東京オーシャンホテルを乗っ取ろうとした理由がまたなんとも。

■「わたしたちの教科書」
途中から妙にサスペンスとか推理モノ風味になってました。途中1話抜けちゃったので、大倉孝二くんの先生が協力的になった理由とかがわからず。生徒役のコたちもがんばってましたね。水嶋ヒロくんは、どうしても姜暢雄くんに見えちゃって…。似てません!?

■「生徒諸君!」
原作知ってると違和感だなぁ。別物として見たら、まあまあだったけど。珠里亜のエロ従兄松尾敏伸くん、よく引き受けたなぁ)はどうしようもなさすぎ。つか反省してないでしょ? あれはどうかなぁ。最後のドッジボールのシーンで、一人だけアップにしてもらえないコがいてかわいそう。そして生徒役の中にちびまんてんちゃん(斎藤千晃ちゃん)がいたことに、そのシーンで気づいた、という。汗。

■「特急田中3号」
なんかのんきに見て終了。田中一郎はかなりウザい(笑)。いいコだとは思うけど、ウザい。最初のほう1話と後半の1話を見そびれて、ハマれずに終わり。平岩紙ちゃんがよかったのが唯一の収穫。塚本くんは(プライベートが)がっかりだよっ!

■「帰ってきた時効警察」
前回もたいしてハマらなかったのですが、今回はもっといまいちでした。なんだろうなぁ。三日月さんの妄想暴走は楽しかったけど。

■「喰いタン2」
1回くらい見たけど、気が入らず。

■「こんにちは、母さん」
舞台版も見てなくて、4話のうち3話見たけどいまいち入り込めず。中国人留学生役の小山萌子さんがよかった(笑)。

■「ライアーゲーム」
最終回の3時間スペシャルを録画して、後日少しずつ見たんですが(前半はほとんど総集編だったので、今まで見てなくても大丈夫だったんじゃん、と拍子抜け)、最後の肝心なところで上書きしてしまいました。くぅ。まあ、でもだまし合いとかすきじゃないんで、いいです。

■「風林火山」
戦国時代はやっぱりわからず。蔵さますてきーしか言ってないかも。晴信はなんであんなんなっちゃったの? これからはずっとあの発声なのかなぁ。何歳の設定なんだろう? 由布姫も意味不明の行動取るしなぁ(集中してない証拠)Gacktが出てくると別の番組みたいになるのは、なぜ? つかソロのシーンばっかりってなんでだろう??(笑)

■「冗談じゃない!」
けっこうくだらないと思いながらも見ちゃったなぁ。最終回前の絵恋の勝手な行動とか何!? つか、やっぱり20歳も年が違うコと結婚しちゃあかんでしょ?(笑) 飯島直ちゃんがよかったですー。

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黒門亭昼の部(070623)。

6月23日は黒門亭昼の部を拝見。

番組は(ここのみ敬称略)
(前座)柳家花いち「道灌」
林家彦丸「花筏」
金原亭馬治「笠碁」
春風亭一之輔「大山詣り」
柳家喬四郎「みんなのお遊戯会」

“光る二つ目の会”ということで、今回は前座さんを除いて全員が二つ目さん。そしてそれぞれになかなかの大ネタで。

花いちくんは花緑さんのお弟子さん。なかなかしっかりした滑舌と発声でした。

彦丸さんの高座は初(馬生師匠がトリの鈴本での大喜利や、某映画(笑)で踊っているところは見てます)。ご本人の見た目はやわらかい印象なのですが、けっこう男っぽい(というか無頼系?な)噺。「花筏(はないかだ)」が関取の名前ということだけしか知らなかったんですが、そういう噺だったんですねー。

馬治さんはこれで4度目かな? この日が一番よかったと思います。羽織をわざと着たままで、見た目の滑稽さを出していたところとか、笠をかぶる仕草がパントマイムのようだったりするところなど、おもしろかったですね。

一之輔さんは、今回の4人がほぼ同期ということで、それぞれの酒癖などをまくらに。それによると、彦丸さんとは飲んでケンカしちゃうくらいで、「あんまりすきじゃない」んだそうな。あら? 彦丸さんの印象がまた変わっちゃいました(笑)。噺のほうは、とにかくいやーなヤツが主人公で、自分が悪いのに、仕返しに仲間じゃなくてその奥さんたちをひどい目に遭わせるという。一之輔さんのキャラで、なんとかギリギリ、いやーな気分にならずにすんだという感じでした。

喬四郎さんはご自分でもおっしゃってましたが、おひとりだけキャラがまったく違います(笑)。新作派だし、まくらも雑談みたいだし。噺の中で突然素になるようなくすぐりも何度も出てきて、不思議な感覚でした。ほんのちょっと“おばちゃん”な要素(笑)もお持ちのような気がしました。モチーフはお遊戯会(小学校の学芸会)でのシンデレラの劇と、女性教師の恋のようなもの。そのための仕込みもちゃんとしてあったそうで(後方席だったため、高座に上がる際には気づかず)、その場面ではびっくりしちゃいました。でも楽しかったです。

終演後は、ご一緒したお友達、そのお友達、そのまたお友達と4人で飲み。2軒行ったあと、勢いでカラオケへ。正直、私が一番年上で、なぜ私が積極的に歌いまくっていたのかは不明ですが(笑)、私の自由な選曲にも、なぜかみなさんちゃんとついてきてくださって。けっこう古めのところを出したんですが、なんでだいじょぶなの?? ま、いっかー。楽しかったしね。(…いいのか??)

いったん解散したあと、お友達が「行きたい」という名古屋ご飯のお店を覗いたのですが、残念ながら閉店時間で(またの機会に連れて行ってくださいましー)。私は翌日の会が早めだったこともあって、私の最寄り駅まで一緒して(お友達はもうちょっと先の駅なの)、解散しました。楽しい一日でした。ありがとうー。

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2007.07.02

「宝塚BOYS」。

いやあ、どこで先行があったのか、「宝塚BOYS」はチケット入手の機会がほとんどなくて。やっと某カード会員の先行でゲットできたのが平日のA席。うむー。まあ、ルテ銀は職場からは徒歩圏内なのでなんとかなりましたが、当日は雨。ちょっとつらかったですね。
個人的には宝塚にも出演俳優さんにも特に激しい思い入れはなく、設定の楽しそうな感じと、バラエティに富んだ役者陣がどう動いてくれるのか、に期待。なので席も別に後方でもいいかなー、くらいの気持ちでした。オペラグラスもあえて不使用で拝見。

で、観てみると。

先読みできる部分は多かったですね。例えば、事前のキャストチェックが甘くて、男子部のお世話係のおばちゃん役がどなたかもわからずとも、おばちゃんの過去はすぐに想像がつきました。ほかにもいくつも。でも楽しかったです。

宝塚のことをほとんど知らない私でも知ってる、例のヤツもありましたし。

そのせいもあって、とってもせつないんですけど。

吉野圭吾くんはもちろんのこと、ピアノやダンスを得意とする噺家・柳家花緑さんについ目が。ピアノは、実際の音は違った(録音のものを流していた)ような気がしますが、それでも指の動きなんかはさすがでした。

公演は15分の休憩を挟んで約3時間。客席は圧倒的に女性が多いので、休憩中のトイレは大変でした。結局、2幕の開演が5分くらい押したのではないでしょうか。

東京・仙台・名古屋公演は終了。ほかに富山・兵庫・札幌・新潟・広島・福岡で公演があります。

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