2007.05.31

池田市の「落語みゅーじあむ」。

先週土曜日、関西に行ったときに、この4月29日にオープンしたばかりの「落語みゅーじあむ」に行ってきました。

正式名は「池田市立上方落語資料展示館」。日本初、市立の落語資料展示館だということです。
池田市は大阪市の北側に位置する市で、池田を舞台にした落語もいくつかあって、上方の古典落語に大変ゆかりのある土地だそうです。実際、私は今年に入って、桂吉坊さんによる「池田の猪(しし)買い」を聴いています。この噺も、この施設でいろいろと紹介されています。
2階建ての建物は、もともとは池田銀行の建物だったそうです。

(↓以下2枚の写真は、現在の池田銀行)


1階はモニタ4台と掲示で、上方落語の歴史や特徴を解説。入って右側最初のモニタでは、桂米朝師匠、(三代目)桂春團治師匠それぞれのオープンに際するお言葉と、吉坊さんによるこの展示館の概要解説。
そしてその他3台では上方落語の特徴や落語の舞台になったお寺や神社などの解説(これは、発売中のDVD「落語笑笑散歩」上方編3本から再編集したもの)。

1階の一番奥には高座がしつらえられていて、4つの一門の羽織が自由に着られるようになっています。これを羽織って高座に座って、記念写真を撮影できます。上方の高座なので、見台など一式や、太鼓などの鳴り物も置いてありました。

2階はライブラリになっていて、CDやDVD、書籍などをその場で借りて見る(読む)ことができます。またパソコン1台では「ライブ繁昌亭」が見られます。

さらに、初代春團治師匠の部屋をイメージした「落語家の部屋」もあって、家財道具には差し押さえの赤い紙が貼ってあったりしました。ここには上がることはできませんが、写真は撮れます。



あまり時間がなかったので、駆け足で展示と映像を見て、2階のライブラリでDVDを1枚借りて、吉朝師匠の「平成紅梅亭」での「子ほめ」だけ聴いて、退出しました。

池田市じたい、いろいろおもしろい観光スポットなどが多いので、また機会を作って行ってみたいと思います。

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2007.04.03

藤沢での吉弥さん出演イベントレポ・その1。

ああ、もうこんなに経ってしまった。はるか昔のことみたいです。合間、遊びすぎたり体調崩したりして、全然書けませんでした。くわしーく書いておこうと思ったのに、記憶がどんどん薄れてきてます。やばすぎ。

さて、というわけで。
先月21日に藤沢市民会館小ホールで行われた、ピアノの研究会「アンファン・ドゥ・ラ・ミューズ ピアノデュオ研究会」と、桂吉弥さんのコラボレート企画「ピアノと落語のコラボレーション」のレポです。(いまさらかよっ)
スポニチのサイトに、事前の告知と当日の様子が追加されたものが載っていましたので、併せてご覧ください。

この日、お昼前にJRで事故があり、電車が一部止まってしまいました。その関係で、開演時間が15分ほど押しまして、夜に埼玉まで移動しなくてはいけない私はかなり焦りました。しかもそちらで見るお芝居の開演時間が、18時。もともと余裕のほとんどないスケジュールだったので、どきどき、そわそわ。最終的には、最後まで見て、ソワレのお芝居にも遅刻せずにすみましたけど。ちなみに、藤沢には早めに、しかも私鉄で入ってたので、そちらの影響はまったくなかったのでした。

さて、前置きが長くなりましたが、まずは第1部吉弥さんの落語です。演目は「お楽しみ」。 “当日発表”というような意味ですね。舞台には緞帳が下がっていて、それが上がり、舞台中央にしつらえられた高座に、吉弥さんが上がります。下手側に名びら(というのは上方の言い方。東京だと「めくり」。噺家さんのお名前が“寄席文字”という特殊な書体で書かれたもの)が。お着物は、19日の後半のと同じなのか、似た色なのか、ちょっと判断がつかなかったのですが、淡いあずき色(または茶色)という感じの着流しに揃いの羽織でした。吉弥さんにとって初めて来る会場ということで、まずは自己紹介。「自分は桂吉朝の弟子で、吉朝は人間国宝である桂米朝の弟子。つまり自分は米朝の孫弟子、自分から見ると米朝は大師匠(おおししょう)」というところで、いつもちょこっとミスってたりするんですが(笑)、今回は手をうまく使って説明して、わかりやすかったです。上から順番に左手で「米朝」「吉朝」「吉弥」みたいに示して。その後、お約束の「人間国宝というのは俗な言い方…」。また、ご自分に関しては「3年前にはけっこうテレビに出てました。NHK大河ドラマの『新選組!』。ここでアンケートを採りたいと思います。『新選組!』を見てた、というかた。…あ、ありがとうございます。では、「吉弥、出てた」「わかった」というかたは…。あ、こんな小さなお子様まで(笑)。ありがとうございます。…そうですか。(けっこう少ないので)では帰らせていただきます。…そんなことはありませんが」なんて感じのやりとり。まあ、これもお約束ではありますね。その後、小さい子もいるということで、学校寄席や幼稚園寄席などのエピソードを。小学生ならまあなんとか大丈夫でも、幼稚園くらいになると「上下(かみしも)に振る」とか「いきなり話し出す」とかがわからなくて「こんにちは」なんて始まると、必ず後ろを振り向かれる(噺家の目線の先に誰かが来たんだと思われる)。そうじゃなければ、「こんにちは〜っ」と大声で返事される。「こんにちは」を受けて「おお、こっちお上がり」と言うと、今度は高座に上がってきちゃう…、なんてエピで笑いを誘います。「それでも最近はテレビで『じゅげむ』をやっているので、みんな言えるんですよね〜。じゃあ、やってみましょか」と言って「じゅげむじゅげむ…」と。客席の子供たちも何人かは一緒に唱えていたようです。私自身もはるか昔の小学校時代に、学習誌か学年誌に載っていたのを見て覚えたんですが、2ヶ所ほどいいかげんに覚えていて、いつもそこだけつっかえます(笑)。閑話休題。また、第3部のこともちょこっと予告的に。冒頭にも書いた通り、電車遅延で開演時間が遅れたために、私の持ち時間は15分なんですわ。ちょうど遅れた分ですし、落語はやめときましょうか(笑)」なんて言ったりして。実は第3部はちょっとお芝居的なアプローチということで、「セリフを覚えなあかんのですよ。さっきもずっと楽屋で読んでて…。こないなこと(落語)してる場合やないんですわ」などと客席を暖めつつ、噺は「犬の目」。…えーーーっと。会場は、この後のピアノ発表会の関係者(出演者のご家族とか同じ教室の生徒さんとか教え子さんとか?)が多く、つまり女性が大半、さらに小中学生、またはもっとちっちゃいコも多いんですよ。そんな中で「犬の目」ですか? うわぁ。これ、知ってるかたは知ってると思うんですが、けっこいエグい噺なんですよね。(以下、噺の筋を書きますので、隠します)眼病にかかったひとが、知り合いに紹介されて行った眼科。この先生は名医だけどやや治療法が特殊で、悪い目を取り出して薬液に浸けて、また戻すという、ある意味“荒療治”。この日は治療中の目玉がふやけてしまい、陰干しにしていたら隣家の犬が食べてしまったので、代わりに犬の目を抜いて…というものなんです。実際、近くに座っていた小学校中学年くらいの女の子、「目を取り出す」ところで、飛び上がって驚いてましたしね。おもしろいはおもしろいんですが、刺激も強かったようです。まあ、でもウケてたし、いいか(笑)。そんなこんなで、第1部終了

第2部はピアノデュオ研究会による連弾発表会。最初は一台を二人で弾く「1台4手」。続いて、2台のピアノを使う「2台4手」。「2台4手」は二人のかたの位置が離れているせいもあるのか、合わせるのがやや難しいみたいで、「あれ?」と思ってしまうことも何度かありました。それでも、ピアノの生音ってのはいいですよね〜。

そして休憩を挟んで、第3部です(別エントリに続きます)。

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藤沢での吉弥さん出演イベントレポ・その2。

第3部「吉弥先生の『音楽のおと』」。「のおと」は「音」という意味の「note」だそうです。ここではミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」のあらすじを追いつつ、劇中曲をピアノ連弾(弾くのはピアノデュオ研究会のみなさま)で聴かせてくれました。吉弥さんは、音楽室を掃除している生徒に、このあらすじを語る先生という役割でした。この時の服装(衣装)は、たぶん自前。濃い目のカーキ色のパーカにサッカー用の黒いハーフパンツ白いストッキング(ハイソックスのようなもの)、黒いスニーカーブルー系のリュックをしょってメガネをかけてました(ハーフパンツ姿にリュックなのを目にして、「吉弥先生」だとわかってたはずなのに、一瞬「まさか子供設定???」と疑問に思ったことはナイショの方向で)

吉弥
さんは緞帳が下がったままの舞台に上手側から出てきて、 “名びら立て”に別の文章がついているのを見つけます。いわく「これ以降、携帯電話の使用厳禁」。これを見て、「みなさん、携帯の電源、切ってくださいね。あ、私も切っとこ」と、自前?のケータイを取り出して電源を切ってました。そして、「このへんに、子供たちがいるらしいんですが、知りませんか?」と客席に聞き、ふと耳を澄ますと向こう(舞台)からなにやら声とか音が聞こえてきて「あ、あっちかな? ほな行ってみます」と下手側に引っ込みまして。

緞帳が上がると、下手側にピアノが1台。それをふたりで連弾してます。上手側には長机が3台。椅子もあって、そこに何人かの男女が座っています。上半身は白いシャツ、下は黒いパンツがほとんど(女性も)、ひとりかふたり?がスカート。手に手に、掃除用具を持っています。「おお、みんな掃除しとるな。感心感心」などと言いつつ、なぜか授業に(笑)。まずは自己紹介で軽くジャブ。「ルー大柴で〜す」(かわいくおじぎ)、続けて「爆笑問題・田中で〜す」(同じく)なんてボケを。意外にウケてなくて残念。爆笑田中は、個人的には大笑いだったんですけどねえ。

リュックから取り出した、黒い表紙に銀色のペンでなにやら(「TRAPP」はかろうじて見えました)書いてある「ノート」を持って進行。これに時々目をやりつつ(メガネはこのためかっ!?)、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」(「トラップ・ファミリー合唱団物語」)のあらすじを解説するんですが…。またしてもボケます。「サウンド・オブ・ミュージック」なのにピアノでは別の曲が。それに合わせて歌う吉弥先生。「Hello darkness, my old friend  I've come to talk with you again …それは『サウンド・オブ・サイレンス』〜 サイモンとガーファンクル〜♪」…おいっ!(笑)

さて、ピアノの演奏中などは、吉弥先生は上手端に置かれたやや高い回転椅子に座りつつ。私はこのミュージカルを映画も含めて観たことがないので、普通に「そうなんだー」と楽しく観てました。「私のお気に入り」とか「ドレミの歌」なんかはよく耳にする曲ですしね。

で、吉弥さんがご自身のブログで書いてらした「踊り」は「もうすぐ17歳」という曲の時でした。トラップ家の長女と郵便配達夫が恋に落ちる場面です。吉弥先生はリュックからベレー帽みたいな郵便帽を出してかぶり、長女役の女性と手に手を取ってダンス。ちょっとフォークダンス的なもので、なかなかかいらしかった(可愛らしかった)ですよ(笑)。

「私のお気に入り」では吉弥さんが替え歌を。歌詞は正確には覚えてないんですが、ラーメンとかとんかつとかカレーとかいかにも油っこそうな食べ物を挙げて「これが私の好きなもの〜♪」と。ぷぷっ。

また「ドレミの歌」では、客席もみんなで歌いましたよ。でも途中で吉弥先生に止められました。いわく「“ソは青い空”ってヘンでしょ?」のこと。「他は“ドはドーナツ” “レはレモン”のように最初の文字に対応しているのに。日本語訳はヘン!」というわけ。で、英語詞を確認してみよう、ということになったときに、機材トラブルが。プロジェクタを使って歌詞をホリゾント幕に映すはずが、電源が入らない?とかで映し出せず。吉弥先生も含めて何度かいじってましたがダメで、「こんなん稽古でもなかった。初めての失敗ですわ」とぼやきつつ、結局「ナシで」ということになり、吉弥先生が四苦八苦しつつ英語詞を読み上げて説明してくれました。結局、英語詞でも「ラはソの次の音符」みたいな感じでわりといいかげんな部分もあるとのことでした。

その他にも、何曲かで指揮はするし(どの曲だったかは不明。ごめんなさい…。でもバッチリきまってました)、成長した郵便配達夫(=長女の恋人)が一家を追い詰めようとするシーンでは迫真の演技を見せてくれるし、唯一の男子くんをいじりまくりだし、吉弥先生大活躍でした。

で、無事全編の解説が終わり“授業”がすんだところで、館内放送が。

髪の毛をつんつん立てて若作りしてるけど、とっくに30超えてる桂吉弥さん、米朝師匠が携帯電話の電源が入ってないと怒ってらっしゃいます。『お前がおらんと落語会が始められへん』とのことです。至急、大ホールにお戻りください(フィクション)」。で、吉弥さんは携帯を取り出して電源を入れ、ソッコー米朝師匠に電話を入れ(笑。もちろんこれもフィクション)、下手側にダッシュで退場。登場の時の携帯の伏線がうまく活かされたもので笑いました。さらに放送が続いて「小ホールの清掃係のみなさん、早く仕事に戻ってください(意訳)」。生徒たちと見えたみなさんも、実は清掃係だったというオチ。

拍手と共に緞帳が下がり、再び上がると“生徒たち”が並んでおじぎ。吉弥先生はいません。と、舞台上のみんなが下手袖(吉弥さんが引っ込んだ側)を向いて出を待っていると…上手袖から走ってきました、吉弥先生。いやはや、最後まで笑かしてくれはりますなぁ。さすが! 電車の遅れで開演が遅れたことのお詫びやら、今回呼ばれたことやらなんやらのお話があったかと思うのですが、このあたり、私自身がそろそろ会場を出なくてはいけなくて焦っていたので、記憶がかなーり曖昧です。ごめんなさい。

という感じで、長いわりに抜けてる部分もありますが、なんとかかんとか当日の様子が少しでもお伝えできれば、と思い、いまさらながらアップしてみました。読んでくださったかた、いらしたらお疲れさまでした(笑)。

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